カフェみたいなオフィスで困り感を一緒に解決していく――SOU WORKSうるまシティプラザ
SOU WORKSうるまシティプラザ サービス管理責任者 崎山恵理香さん
SOU WORKSうるまシティプラザでサービス管理責任者として働く崎山恵理香さん。障害福祉の現場で15年、サービス管理責任者として9年目を迎えるベテランだ。培ってきた経験と持ち前のきめ細やかな目線で利用者様の日常を支える取り組みを聞いた。
障害福祉に従事して15年、サービス管理責任者として9年目
- 崎山さんは障害福祉のお仕事が長いそうですね。
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はい、障害福祉が今15年ぐらいですね。サービス管理責任者としては9年目ぐらいになります。
- ライフデザインに入社される前はどんなお仕事をされていたんですか?
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以前は社会福祉法人に11〜12年勤務していました。おもに知的障害者の支援に従事して、強度行動障害支援なども長くやっていました。1年間休養を取った後、グループホームの勤務を経て、強度行動障害支援の経験が活かせるかなと思ってライフデザインに入社しました。
困り感を一緒に解決、一人でも対応できる「マイルール」づくりへ
- サービス管理責任者として、普段はどんなお仕事をされているんですか?
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利用開始前のヒアリング、アセスメント、個別支援計画の作成・管理が主な仕事です。あとは、スタッフとの連携、支援の方向性の決定、スタッフへのアドバイスなど、チーム全体のマネジメントも行っています。
- 利用者開始後は、利用者様とはヒアリングなどで関わることが多いのでしょうか?
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利用者様の困りごとの聞き取り、いわゆるモニタリングをして、具体的な解決策を提案したり、環境を調整したりしています。
- 環境調整というのは、具体的にどんなことをされているんですか?
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「なんか居心地が悪いな」という、ご本人もはっきりとは気づいていないような困り感を拾い上げて解決します。例えば、背後を人が通るのが苦手な利用者さんには、壁側に座れるようレイアウトを変更したり、個別ブースを用意したりします。慣れてきたら徐々にオープンな席へ誘導するなど、段階的なステップアップを支援しています。
- ご本人も気づかないような困り感をどのように拾い上げるのですか?
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順調に通っていた利用者様が休みがちになったときなど、ちょっと様子が気になるなというときにヒアリングの機会を設けます。お話ししているうちに「ちょっとあの席が苦手で・・・」といった言葉が出てきたら、それをきっかけに紐解いていきます。そして「じゃあ、しばらくこの席でやってみよう」というように誘導します。
- とてもきめ細かくヒアリングされるんですね。
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人によって「こういう場面で緊張する」という場面が違います。例えば、隣に男性がいると緊張される方には送迎車では助手席に座っていただくといった対応をすることもあります。
ただ、それだけではなく、支援者がいない場面でも本人が困らないよう苦手な場面に遭遇した際の「マイルール」を一緒に考えることを大切にしています。自己解決能力を向上させることを意識しています。
- そういった関わり方はSOU WORKSうるまシティプラザのスタッフの皆さん全員で取り組んでいるのですか?
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はい、その通りです。私自身がそういったことに関心と経験が豊富なのは事実ですが、その経験をスタッフに共有して、全員で利用者さんを支える「巻き込み型」の支援を心がけています。お互いの得意分野を活かし合うことで、より良い支援ができると思っています。
雨に濡れないおしゃれなオフィスが「通いたい」モチベアップ!
- SOU WORKSうるまシティプラザの一番の特徴は何だと思いますか?
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圧倒的に外観・内装のデザインですね。「福祉事業所とは思えない」ほどかっこよく、おしゃれなオフィス環境なんです。見学者の100%が驚くほどのクオリティで、利用者さんのモチベーション向上につながっています。
- おしゃれな空間、いいですよね。
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おしゃれな空間を目にすることで、「ここに通いたい」という気持ちが湧きます。福祉施設っぽくないから、周囲に知られたくない人でも安心して通える。非日常的なカフェのような空間で仕事ができるって、すごく魅力的だと思います。
- 作業内容の面では、どんな特徴がありますか?
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一般的な就労継続支援B型事業所では肉体労働も多いのですが、SOU WORKSうるまシティプラザではPCを使った室内作業ができる点が大きなメリットです。うちの利用者さんの8割が精神疾患を持っている方なので、体力的な負担が少ないPC作業は本当に助かっていると思います。それに、隣に就労移行ITスクールがあるのも魅力のひとつです。
- 隣に就労移行ITスクールがあると、どんなメリットがあるのでしょうか?
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同じ株式会社ライフデザインが運営している事業所なので、SOU WORKSうるまシティプラザの利用者様は就労移行の講座に自由に参加していただけます。Canva、イラスト、Word、Excelなど、いろんな講座があって、ステップアップがしやすい環境になっています。
- うるまシティプラザという商業施設内にあるのも利用者様にとっては魅力のひとつではないでしょうか。
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休憩時間にダイソー、本屋、スーパーのダイレックスなどで買い物ができるので喜んでいただいています。雨の日でも、車から事業所まで雨に濡れずに移動できるのも意外と大きな魅力です。一般的に雨が降ると通所意欲が下がる利用者様が多いのですが、うるまシティプラザは雨でも皆さん通ってくださいます。休憩時間の購入品を送迎車で自宅まで運べるところも、車を持たない利用者さんにとって非常に便利で喜んでいただいています。
利用者から就労移行を経てSOU WORKSの職員へ
- 利用者様の中から職員になったかたがいらっしゃると聞きました。
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元々うちの利用者として通所されていた女性の方なんですけど、本当に明るくて真面目で。一般就労を希望されたときに、「ぜひうちのスタッフとして採用していただきたい人材がいます」と上司に掛け合ったんです。
- それは素晴らしいですね!どうやって実現されたんですか?
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本人の不安を解消するためと周囲の準備期間として、隣の就労移行支援で2ヶ月間通っていただきました。就労移行に通うことによって半年間の定着支援を受けられるようになるので、ご本人にも安心していただけます。今はパートスタッフとして活躍しています。
- 今後はどうされる予定ですか?
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本人の意向を尊重しつつ、将来的には常勤職員として迎え入れることができたら嬉しいと思っています。
- 利用者から職員へ、そんな可能性は今後もあるのでしょうか?
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利用者さんが安心してステップアップできる環境を、これからも維持・向上させていきたいです。B型から移行支援へ、移行支援から一般就労へ。そして、場合によってはスタッフとしてうちで働くという選択肢もある。そういう可能性を広げていきたいですね。
まずは見学に来て「福祉っぽくない」雰囲気を感じてほしい
- SOU WORKSの利用を検討している方へメッセージをお願いします。
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多くの人が初めて福祉サービスを利用する際に不安を感じると思います。でも、まずは見学に来て、「福祉っぽくない」雰囲気を感じてほしいんです。おしゃれで、非日常的なカフェのような場所で仕事ができる。それを実際に見て、感じて、一歩踏み出すきっかけにしてほしいと思っています。
- やはり最初は不安な方が多いのですね。
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福祉サービスを初めて利用される方は、ハードルが高いと感じられて当然です。でも、SOU WORKSは本当に普通のオフィスみたいな場所です。居心地のいい環境でIT作業ができて、スタッフがみんなで支えてくれます。一人じゃないんだって、感じてもらえると思います。
- まずは見学、無料体験ですね。
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SOU WORKSは、「福祉施設」というイメージを良い意味で裏切る場所だと思います。おしゃれで、便利で、居心地がいい。そして、一人ひとりに合わせた丁寧な支援がある。ぜひ一度、見学に来てください。きっと、「ここなら通えるかも」って思ってもらえると信じています。
インタビューを終えて
利用者様自身も気づかないような困り感に手を差し伸べる。しかも、支援者がいないときにも解決できるようになるための「マイルール」づくりに取り組む。経験豊富な崎山さんならではのプロの支援があるとよくわかった。おしゃれで便利なだけじゃない、SOU WORKSうるまシティプラザのスタッフの力があれば、きっと利用者の皆さんの未来が広がっていくに違いない。